HH-60ペイブホークの事故 [社会ニュース]
沖縄県のキャンプハンセンの基地内に5日夕方
墜落炎上大破したアメリカ空軍の戦闘捜索救難
ヘリコプター「HH-60ペイブホーク」は、主に敵地で
墜落した味方航空機から脱出したパイロットを
回収を任務とする機体。
敵勢力下にある地上へ乗り込んで救出する過酷
な任務のため、戦闘捜索救難ヘリコプターの
パイロットはアメリカ空軍のパイロットの中でも
熟練したベテランが割り当てられ、日頃から
任務遂行のため激しい訓練を行っています。
その結果、HH-60ペイブホークの事故率は
かなり悪いものとなっています。
統計データーによれば、HH-60ペイブホーク
は同系列の機体である陸軍のUH-60
ブラックホークより3倍も事故率の数字
が悪くなっています。
戦闘捜索救難ヘリコプターには選りすぐりの
ベテランパイロットが集められますが、それを
上回る過酷な任務と激しい訓練が
課せられているわけです。
航空機の事故率は同じ基本構造の機種で
あってもその遂行任務によって大幅に変わって
いる現実があります。
そして事故率が高くなる原因が過酷な任務
と激しい訓練によるものである以上、事故現場
は戦場と演習場に集中します。
基地への離着陸や単なる移動のような通常
飛行に限った場合は、汎用型と事故率に
大きな差はありません。
機体の基本構造が同一である場合、
同じ運用条件ならば安全性に違いはない
ことが示されています。
基地付近の通常運用であるならば、
HH-60もUH-60も安全性は同じ
くらいです。
これまでも、沖縄でアメリカ軍のヘリコプター
事故は相次いできた。
2004年、宜野湾市内にある沖縄
国際大学の構内に大型輸送ヘリ「CH53」
が墜落し、米兵3人が重軽傷を負った事故
が起き、市街地での墜落に衝撃が走った。
沖縄防衛局によると、今回墜落した「HH60」
に関連した事故は、本土復帰後の1972年
以降、県内で12件。去年3月にも、不時着
する事故が起きたばかりだった。
米軍基地が集中する沖縄住民の不安解消
には、事故原因の解明と防止策徹底が
必要であろう。
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