サッカー日韓戦の横断幕 [社会ニュース]
日韓戦の横断幕 観客もフェアプレーで
サッカーの東アジア・カップ最終日は(28日)、
ソウルで開催され、男子の日本対韓国戦で現在の
両国の厳しい関係をさらに悪化させるような
出来事があった。
試合開始から間もなく、縦数メートル、横30から40
メートルの歴史問題にからむ巨大な横断幕が、韓国側
の観客席に掲げられた
巨大な横断幕には「歴史を忘れた民族に未来はない」と
ハングルで書かれていた。
前半終了後に撤去されたが、競技場での政治的メッセージを伝える
応援を禁止した国際サッカー連盟(FIFA)の規定に違反する
疑いがある。
また、試合開始直前には、初代韓国統監を務めた伊藤博文を暗殺し、
韓国で英雄視されている安重根(アン・ジュングン)の肖像と
みられる肖像の巨大な幕も掲げられ、 スタンドのほとんどを埋めた
韓国人の観客から大きな歓声が上がった。
一方、日本側の応援席では、韓国においては戦前の日本による
植民地支配の象徴とされがちな「旭日旗(きょくじつき)」が掲げ
られる場面もあった。
今大会では、女子の韓国対北朝鮮戦で「祖国は一つ」と書かれた
プラカードや、南北が国際大会で統一チームを構成した際に使用される
「統一旗」を掲げた観客もいて、主催者側に制止されている。
大会関係者らしき男性が、横断幕を撤去しようと試みるも、
サポーターがひじで突き飛ばして妨害していた。
結局、ハーフタイムに強制撤去されたが、これに反発した多くの
韓国サポーターが、後半戦の応援をボイコットする事態となった。
昨年のロンドン五輪では、男子の日韓戦後、
韓国の選手が観客から手渡された竹島(韓国名・独島)の領有権
を主張するメッセージを掲げたことが問題となり、FIFAから
出場停止などの処分を受けた。
スポーツの中でも、とりわけサッカーは見る側の国粋主義
を刺激しやすい。
本来はグッドゲームをともに作り上げる相手を「敵」と
みなしがちで、負けると相手への憎しみを感じたり
する場合もある。
だからこそ「12番目の選手」とも言われる見る側は
悪循環を断ち切るためにも、過度な感情移入は慎み、
抑制的でありたい。
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