香港の梁行政長官は「選挙を民主化すれば貧困層が 決定権を握る」 [社会ニュース]
選挙を民主化すれば貧困層が決定権を握る
今月20日、香港の梁振英行政長官は、海外の
報道各社との会見で、デモ隊の主要な要求
である、行政長官の選挙制度改革に関して
抗議行動を続ける民主派学生らの求に応じ
た場合、住民が立候補者を指名することが
可能となり、貧困層や労働者の意向により
選挙結果が左右されることになるとの認識を
示し、要求に応じることは困難である、との
立場を繰り返した。
梁長官は、住民が立候補者を指名する様になれば、
平均月収1800米ドル(約19万2600円)以下の
住民が選挙活動そのものを支配する恐れがある
と警告した。
香港は、世界でも貧富の格差が最も大きい地域
の一つと言われ、さらに不動産価格帯にしても
世界最高クラスの高価格であり、若者の間では
非常な不満が高まっている。
中国政府の決定事項は、行政長官選を行うには
各界代表からなる「指名委員会」が立候補者を
選別する事になっている、とのこと。
梁長官はさらに、候補者指名の過程がどの様な
ものであっても、選挙の勝者を行政長官に
任命するかどうかの権限は中国政府が握って
いると話、「中国政府が勝者を受け入れられない
として、選挙をやり直すよう命じれば、香港
基本法上の危機が生じる」と訴えた。
21日夜、
香港島南部で香港政府と民主派学生団体
の対話が初めて開かれた。
香港政府側は、8月末に中国側が仕組みを決めた
それ以降に発生した、市民の要求や抗議の占拠に関して
中国政府には報告すると約束し、さらに17年の次回の
選挙時には、広く市民の意見を聞く場を新たに設けても
良いと提案した模様。
それに対して、学生側は「政府側の説明には
具体性がなく、どのような意味があるか不明」
と不満を表明。
「政府が譲歩しなければ、占拠を解散させることは
できない」と占拠を続ける姿勢を示した。
梁長官は学生側との対話による直接指名への期待の
高まりを抑えようと、香港政府はこの件に関しては
対話によっても不可能との立場を繰り返すこと
を明らかにした。
その一方で、「抗議学生らが受け入れる指名委
のメンバー選定ににするとで妥協は可能だ」とし、
もっと幅広い層から選ぶ案で双方の一致点を見つ
けることができるとの考えを示した。
現在の指名委は親中国派や親ビジネス派で
占められている。
梁長官は、中国政府はこれまでのところ
香港政府が独自にデモに対応するのを認め
ているが、デモ隊が政府と衝突を続ければ、
中国政府の姿勢は変わる可能性があると
警告した。
この記事を書いていて、一部の特権階級の
一般庶民に対する差別意識が如実に表れている、
梁長官談話ですね。
中国領ではあるが、日本と変わらない自由な言論
や経済環境と言うイメージがある香港ですが
全く我々の知らない、政治的な決まりがありますね。
所得格差によって人間を選別し、一般的な
庶民は政治のトップにはなれないシステムが
あると言う事。
今回の中国本土ではなく、中国本土より、より
自由な生活環境にある香港で、知識を学び、若く
純粋な学生によりデモ発生したという事。
この要因は我々と同様香港にも言論の自由があり、
必要な情報がいつでも手に入る環境だからこそ
発生したのではないでしょうか!
他国の若者の行動ですが、可能な限り
応援したいですね。
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