米連合シリア領イスラム国空爆1月「数百人死亡」 勢い止まらずも長期化は必至 [社会ニュース]
米連合シリア領イスラム国空爆1月「数百人死亡」
勢い止まらずも長期化は必至
米主導でイスラム過激派組織「イスラム国」への空爆を
参戦国連合がイラクからシリアへ拡大してから23日
で1カ月となる。
トルコ国境沿いにあるシリア北部の町アインアルアラブ
クルド名:コバニ、での空爆でイスラム教スンニ派過激
派組織イスラム国の戦闘員「数百人」を殺害したと
発表した。
米政府はシリアへの空爆は230回を超え、イスラム国
からの攻勢を弱体化することに成功と強調するもしかし
壊滅させるまでには時間まだ必要とも認めており
長期化は避けられない情勢だ。
この様な状態の戦争で事態が一気に好転すること
はない、こちらの望む結果で事を終了させるには
何年も必要であろうし、途中で混乱もあるだろう。
21日、米国防総省のカービー報道官はこの様に語り、
イスラム国壊滅まで年単位の時間が必要であると認めた。
イスラム国がイラク北部に侵攻したため、米軍は
8月8日からイラク領内への空爆を開始。
イラク領内への空爆だけでは、イスラム国を壊滅
できないとして、先月の9月23日、シリア領内
まで空爆を拡大した。
サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、
ヨルダンなどアラブのイスラム諸国の空爆参入には
「米欧対イスラムの戦い」の構図ではなく、同じ
イスラム諸国もイスラム国の行動には反対であると
世界に示す効果があった。
イスラム国が資金源とするシリア東部などでは、
戦車や大砲なども多数を排除し製油施設を破壊
少なくとも数百人の戦闘員を殺害。
一時イスラム国はイラク北部の大都市モスル近郊の
ダムを制圧するなど大攻勢に出ていたが、しかし動き
は鈍化だった。
イスラム国に対し参戦国連合帯の空爆を避けるため、
部隊を分散させ、夜間に戦闘を行うなどして対抗して
いる模様。
空爆の成果について米中央軍のオースティン司令官は
「指揮命令系統や部隊移動、通信などをかく乱した」
と強調する。
イスラム国はイラク、シリア両国で約24万平方キロ
「英国並み」といわれる地域を影響下に置いている。
イスラム国部隊は最大3万1500人(米中央情報局
=CIA=推定)の戦闘員を擁し武装も強力で練度も
高いとされる。
このため、オバマ政権が目標とするイスラム国の
「弱体化と破壊」には、イスラム国部隊同等以上の
連度の高い数の地上部隊の派遣が不可欠であるが、
シリアで米国が支援する「穏健派反体制派」の地上
部隊の訓練開始までは、早くとも3〜5カ月の時間が
必要とされる。
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